【二重配信を利用】Google Workspaceと既存のメールサーバを併用する方法

弊社では、Google Workspace の導入支援を行なっておりますが、「一部の社員だけGoogleWorkSpaceを導入したい」というご相談をよくいただきます。Xserverやmixhostなどのレンタルサーバをご利用の場合、メールアドレスをどれだけ発行しても無料ですが、Google Workspace ではアカウントごとの料金がかかるため、特にスタートアップや外注メンバーが多い組織だと、中核の社員だけWorkspaceを導入することで固定費を下げる価値が大きいです。

そこで今回は、一部のユーザーだけGoogle Workspaceを利用する方法をご紹介します。

この方法なら、最低限必要な分だけの料金が発生し、お試し期限もないのでじっくり検討できます。

目次

一部のユーザーだけGoogle Workspace を使いたい場合は二重配信を利用すればOK

会社に Google Workspace を導入し、Gmail を使いながらも、一部のユーザーは既存のメールサーバーを使用することを望んでいる場合は、二重配信設定をすれば実現することができます。

  • メールの仕組み上、同じドメインで一部は既存サーバー、一部はGoogle Workspaceを使うことができません。
  • そこで、一部のメールアドレスだけ既存サーバーからGoogle Workspaceにメールを転送する方法を使います。
流れ
  1. メールはまず既存のメールサーバーに届きます。
  2. 特定の社員のメールをGoogle Workspaceに転送します。

この方法はGoogleの公式ガイドにも載っています。詳細はこちらのリンクを参照してください。

既存のメールサーバーは解約せずに併用する必要があります。

一部の社員だけGoogle Workspaceを導入する方法

以下の手順で、一部の社員だけGoogle Workspaceを導入します。

STEP
メールのDNS設定変更は行わない

通常、Google Workspaceを導入するときはDNS設定を変更しますが、今回はそれを行いません。DNS設定を変更すると、すべてのメールがGoogleのサーバーに届くようになります。そうしてしまうと、Google Workspaceを使わない社員にもメールが届かなくなってしまうためです。

STEP
一部の社員のみGoogle Workspaceアカウントを作成

Google Workspaceを利用したい社員だけGoogle Workspaceアカウントを作成します。これには1アカウントごとに費用がかかります。(例:yamada@etto.holdings を発行する)

STEP
同じアドレスをメールサーバでも発行する

Google Workspaceで作成した yamada@etto.holdings というアドレスをメールサーバでも発行してください。

STEP
テスト ドメイン エイリアスへメールを転送する

Google Workspace アカウントの各ユーザーに、([ユーザー名]@[ドメイン名].test-google-a.com)というテストドメインのメールアドレスが自動的に割り当てられます。(例:yamada@etto.holdings.test-google-a.com)そこで、メールサーバのフォワーダー(転送機能)を用いて、特定の社員のメールだけGoogle Workspaceに転送します。

転送元:yamada@etto.holdings
転送先:yamada@etto.holdings.test-google-a.com

転送先のアドレスは、Googleが用意しているテスト用のアドレスです。

yamada@etto.holdingsに メールが送られると、今のメール サーバーからyamada@etto.holdings.test-google-a.comにメール転送され、このアカウントのGmailの受信トレイに届くわけです。

STEP
受信メールのゲートウェイを設定する

Googleに、既存のサーバーからのメール転送を許可します。

①Google Workspaceの管理画面にログイン

管理コンソールにアクセスします。

②設定メニューに進む

[アプリ] > [Google Workspace] > [Gmail] > [迷惑メール、フィッシング、不正なソフトウェア] に進みます。

③受信ゲートウェイを設定

「受信ゲートウェイ」を有効にします。

既存のメールサーバーのIPアドレスを追加します。

注意: 「ゲートウェイのIPから届いたものではないメールはすべて拒否する」はオフにしておきましょう。

STEP
テスト送信してみよう

設定が完了したら、実際にメールが正しく転送されているか確認します。

テストメールを送信

別のメールアドレス(例: 個人のメール)から yamada@etto.holdings にメールを送ります。

①既存のメールサーバーでメールが届いているか確認します。

②Google WorkspaceのGmailにも同じメールが届いているか確認します。

Google Workspace の導入支援は弊社にお任せください!

多くの企業でGoogle Workspaceの導入を行ってまいりました、経験豊富なコンサルタントがGoogle Workspace の導入計画の立案から実際の設定、移行作業まで一貫してサポート。Google Workspaceの使い方を丁寧に指導し、全社員が効果的に活用できるよう社員向けトレーニングも行っております。

Google Workspace 導入のメリット

1. 圧倒的なコスト削減

Google Workspace Business Standard(月額約1680円/ユーザー) には「ドキュメント、スプレッドシート、スライドなどのオフィスツール」「ビジネス用メール(Gmail)」「各ユーザーあたり2TBのクラウドストレージ」「高品質で録画可能なビデオ会議ツール(Google Meet)」「チームでのプロジェクト管理やアイデア共有ツール(Google Sites, Jamboard)」などのビジネスツールがすべて含まれています。同じ機能を持つツールを別途契約すると、月額6,800円~11,500円ほどになるため、75%以上も費用を削減することが可能です!

2. セキュリティの強化

データの暗号化や二段階認証など、高度なセキュリティ機能により、企業の重要な情報をしっかりと保護します。また、自動バックアップ機能により、万が一データが消失しても迅速に復旧できるため、安心して業務を続けることができます。現代のビジネス環境において、間違いなく最適なツールの一つでしょう。

コスト削減のシミュレーション

例えば、従業員数が50人の企業がGoogle Workspace Business Standardプランを導入した場合と、各種ツールを別途導入・利用した場合のコストを比較します。

Google Workspace導入時の費用

  • 月額費用: 1680円 × 50人 = 84,000円/月

別途ツール導入時の費用(平均値)

  • メールサービス: 1,500円 × 50人 = 75,000円/月
  • オフィススイート: 2,000円 × 50人 = 100,000円/月
  • クラウドストレージ: 750円 × 50人 = 37,500円/月
  • ビデオ会議・コミュニケーションツール: 2,000円 × 50人 = 100,000円/月
  • セキュリティ・管理ツール: 2,000円 × 50人 = 100,000円/月
  • コラボレーションツール: 1,000円 × 50人 = 50,000円/月
  • 総合計: 462,500円/月

コスト削減効果

  • Google Workspace導入費用した場合にかかる費用 84,000円/月
  • 別途ツールをひとつずつ契約した費用: 462,500円/月
  • 月間コスト削減額: 462,500円 – 84,000円 = 378,500円/月

年間で 378,500円/月×12ヶ月 = 454万2000円もコスト削減することができます。

導入支援のコンサル費用は公式サイト限定 特別価格10万円

通常、Google Workspaceの導入支援には30万円以上の費用がかかることが一般的です。しかし、公式サイト限定の特別キャンペーンとして、わずか10万円(税込)で専門のコンサルタントによるサポートを受けられます!

※社員向けトレーニングに関しては社員規模とトレーニング内容に応じて月額3万円~の別途費用がかかります。

申し込み方法について

まずはお気軽にお問い合わせください。あなたのビジネスに最適な導入プランをご提案します。

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フォームからオンライン面談をご予約ください!

導入に関する疑問や不安を無料でご相談いただけます。

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専門コンサルタントがヒアリングし、導入計画を作成します

お客様のビジネスニーズを詳しくお伺いし、最適な導入プランをご提案します。

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Google Workspace の設定と移行

メールやデータの移行を含む設定作業を行い、スムーズな導入をサポートします。

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【オプション】社員向けトレーニングとサポート

初心者でも理解しやすい内容で、全社員がスムーズにGoogle Workspaceを活用できるようになります。導入後も困ったことがあれば、いつでもサポートいたします。専任の担当者が迅速に対応します。

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    この記事を書いた人

    WordPress開発歴6年。
    ベンチャー企業のオウンドメディア開発、中古車検索サイトの開発、WooCommerceを用いたECサイト開発、会員登録機能付きのサイト開発、求人検索サイトの開発など、多くのWordPressサイトを開発してきました。MVPではじめて運用に合わせて拡張保守していくスタイルのアジャイル開発が可能なので、100万円程度のご予算でも新規事業開発を立ち上げることが可能です。

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