Googleアナリティクスで参照元を調べていると、「l.instagram.com / referral」というアクセス元が表示されていることがあります。一体これはどこからのアクセスなのかと気になりますが、結論、これはInstagram経由のアクセスのことです。
せっかくなので「l.instagram.com」と「referral」について、分かりやすく解説しますね。
l.instagram.comとは?
「l.」「lm.」はスパム防止のためにFacebookが設定しているLink Shim(リンクシム) というシステムを経由した場合に表示されているようです。
Link Shim(リンクシム)は、ユーザーがクリックする外部リンクの安全性を確保するために、リンクを一時的にFacebookやInstagramのサーバーを通じてリダイレクトする仕組みです。
Link Shimの仕組み
ユーザーがFacebookやInstagram上で外部リンクをクリックすると、リンクは一旦リンクシムのURLに変換されます。これは、l.facebook.com
またはl.instagram.com
として表示されます。
リンクシムのサーバーは、クリックされたリンクの安全性を確認します。これには、リンクが悪意のあるものでないか、フィッシングサイトでないかをチェックするプロセスが含まれるようです。
安全性が確認されると、ユーザーは元のリンク先のウェブサイトにリダイレクトされます。この過程で、一瞬だけl.instagram.comのURLが表示されることがありますが、通常は非常に短い時間です。
Link Shimの目的とメリット
- セキュリティ強化:
リンクシムは、外部リンクをクリックする際のリスクを軽減し、ユーザーを悪意のあるリンクから保護します。これにより、フィッシングやマルウェアの拡散を防ぎます。
- リファラル情報のトラッキング:
リンクシムを通じて、FacebookやInstagramはリンクのクリックデータを収集します。これには、クリック数やクリック元の情報が含まれます。これにより、広告主やマーケティング担当者はリンクのパフォーマンスを分析することができます。
簡単にまとめると
Instagramでは、ユーザーが投稿やストーリーズのリンクをクリックすると、そのリンクは「l.instagram.com」を経由します。これはFacebookが提供するLink Shim(リンクシム)というシステムの一部です。
Link Shimの主な目的は、ユーザーのセキュリティを強化することです。これにより、フィッシングやマルウェアからユーザーを保護し、リンクをクリックする際のリスクを軽減します。また、リンクシムを通じて収集されるクリックデータは、広告主やマーケティング担当者がリンクのパフォーマンスを分析するのに役立つ、ということですね。
X(旧Twitter)にも同様の仕組みはあって、それはこちらの記事で解説しています。
